人を操る禁断の文章術を読みました。著者はメンタリストのDaiGoさん。
人を操る禁断の文章術 | ||||
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DaiGoさんはライターではありませんが、メンタリストという職業柄、「人を操るための話し方・書き方」に関してはハイレベルなスキルをお持ちです。
ただ、タイトルはちょっと大げさかな……という印象(笑)
「禁断の」と言われるほどのすごい裏技とかがあるわけではないです。
でも、書かれている内容は確実に役に立ちますよ!
もっとも役に立つであろうアドバイスがこれです。
きれいな文章と、相手に伝わり、こちらが意図する行動がとってもらえる文章は、別物です。
きれいな文章がダメというわけではありません。でも、きれいな文章を重視するあまり、相手に伝えるとか、相手に行動を促す、といったそもそもの目的が達成できなければ意味が無いんです。
さらに、こんなデメリットもあると思います。
きれいな文章にこだわってはいけない、といった内容には頭を上下にぶんぶん振りながら読みました。
わたし自身、きれいな文章が書けたらうれしいけれど、仕事では正直重視していないポイントです。
他にもたくさんのテクニックが紹介されています。
こまごましたモノも含めれば、30個ぐらいのテクニックが書かれていそうです。数えてないけど。
正直、目新しいことは書かれていません。わたし程度に稼げているライターなら、知っていることばかりです。
ただ、「知っている」としても、「実践しているか」の方が大事です。わたし自身、テクニック自体は知っていても、どれも使いこなせているわけではないんです。
ライターじゃなくても、営業職でそれなりに成績のいい人や、接客業でおもてなしを意識している人なんかだと、知ってることは多いんじゃないかな。
相手の立場に立って考えられる人とか、共感力の高い人だと、無意識にやっていることも多いかもしれない。
でも、知っていることばかりであっても、実践していないことが多いなら、この本を読む価値はあるでしょう。
わたし自身も、改めて読むことによって「もうちょっとこのテクニックを使ってみようかな」と思う点はありました。
こんな悩みを抱えている人には、役立つ内容てんこ盛りです。
DaiGoさんはメンタリストだし、
「人を操る」とかちょっと怪しいし、
と思っていたら大間違い。
至極まっとうな、「売れる文章の書き方」が書かれている本です。
なにより、「きれいな文章が書けないといけない」と思っている人には、その思い込みを覆してくれる良い本だと思いますよ。
人を操る禁断の文章術 | ||||
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2012年から始めたランサーズがきっかけでWEBライターになり、うっかり波に乗れてしまった感があります。普段は京都できれいな空気を吸って生きています。