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社会派ブロガーちきりんとプロゲーマー梅原大吾の対談本。

ちきりんブログの読者のわたしとしては、「これは絶対読まないと後悔する本」。

よく知らない人のために平たく言ってしまうと、

めっちゃ頭良くて、なおかつ変わった生き方をしている2人の対談

です。

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

ちきりん,梅原 大吾 小学館 2016-06-01
売り上げランキング : 27

by ヨメレバ

すでにブログや書籍を読んでいるわたしにとっては目新しい発見というよりも「うんうん、これ分かる!」ということが多かったのだけれど

特に「ほんまそれな!」って思ったことを書きとめておきます。

学校教育について

学校の先生って生徒に何かを問われたら、一緒に考えようとするんじゃなくて、「即座に正しい答えを与えなくちゃいけない。そうしないと教師の威厳が保てない」と思ってる。だから答えようのないことを問われると「そんな余計なことは考えなくていい」って方向でごまかしてしまう。

これじゃあ子供の思考力は育たないですよね。そもそも、先生自身に思考力があるのか?

もっと言えば、カリキュラム等のシステムを作っている人たちの思考力はどうなってる?

昔に比べると問題解決力だけでなく問題発見力も重視されるようにはなってきているけれど、まだまだだな、と思っています。

それにしても私たちはふたりとも、当時はなんだかんだとブーたれて先生に嫌われてたかもしれないけど、社会に出たらどこでも生きていける感じになってるでしょ?
(中略)
それってやっぱり変だと思うんですよ。学校で教えられてることが、社会で役立つこととは別だってことだから。

すごい長い時間過ごすわりに、学校から得られるものが少なすぎるという指摘です。

たしかに、わたしは勉強の仕方とかいろいろ得たものはあるけれど、あそこまで時間かけなくても習得する方法はあったはず。

学校って、何かが得意な子も不得意な子も無理やり平等に扱うでしょ。それが子ども心にスゴク噓くさい感じがしたんです。しかもデキるようになったのは本人の努力の結果でもあるんですよ。それなのにみんな足並みを揃えて歩かされる。これじゃあ、努力しても損する仕組みじゃないですか?

これ、わたしも子供の頃からすごく嫌だったな。

わたしはデキる方だったから、デキない(というかやらない)子のせいで授業が進まないことに苛立っていました。

逆に、苦手な体育では、「もうわたしのことは放っておいていいから、みんな先に進んでおくれ」と思っていましたね。

たとえば学校の中に、もっと多くの競争を持ち込むんです。
(中略)
どれかひとつでも勝てればいいし、負けることを学ぶのも大切です。だって実際の社会では、誰だってそういう評価にさらされるんですから。
(中略)
もちろん人生は競争だけじゃないってことも教えます。

梅原さんの提案。丸ごと共感です。

わたしは自分の子供にはどんどん失敗させたいし、どんどん挫折してほしいと思っています。

だって、大人になってからいきなり失敗しても、リカバリーする方法が分からないよ。そんなんだから、失敗を恐れて何もできなくなってしまう。

失敗する・負ける・挫折するという経験は、子供のうちからしてほしいです。

****

わたしはもともと教員志望で教育を学んでいたこともあるので、かなり興味深い内容でした。

わたしはまだ学校的価値観が捨てきれてないからな……。毒されてる感じがする。

ほとんど全部引用したいぐらい。

2人の意見がまったく食い違っている部分も多くてエキサイティングでした。

トッププレーヤーの役割とは?

僕は自分が発見した技とか有利な戦い方について、他のプレーヤーにも教えてしまうことが多い。あんまり隠さないんですけど
(中略)
教えたからって、僕がそいつらに勝てなくなるわけじゃないし、むしろ彼らが強くなって、練習相手として意味のあるレベルになってくれたほうが自分も得だからです。

わたしなんかが言うのもおこがましいのですが、わたしもこういう考え方は持っています。

ライターとしては全然ひよっこでも、「クラウドソーシングを使うことでWebライターとなり活躍する」という狭い範囲で見れば、わたしもトップレベルです。(あ、恥ずかしい)

だから、わたしもノウハウを公開するし、ライバルとして活躍してくれる人がいる方が、わたし自身のスキルアップになると思っています。

確かにトッププレーヤーが、自分と相手の差が縮まるのを承知で惜しみなくノウハウを開示しないと、そういうグループは形成されないよね。

これは、業界全体の底上げの話です。

ライバル同士が競うのではなく、お互いに協力して業界自体を大きくしていく、という。

その方が、マーケット自体が大きくなって、わたしも利益を得やすくなるし、他の人も活躍しやすくなると信じています。

プロとして業界を盛り上げ、さらに強くなるには何が必要か真摯に考えれば、日本のレベルが高いことを喜んでるより、海外のレベルも引き上げたほうがい。

自分がさらに強くなるには、っていうストイックな考え方ですよね。

わたしはそこまでストイックじゃないけれど、かと言ってぬるま湯に浸かっているのは好きじゃないので、もっと成長するために周りの環境を変えていきたいですね。
「中の上」を自認するわたしが思う「環境を変えること」の重要性

あと、とにかく頭の良さがうらやましい。

足かけ4年間、計100時間にわたって対談してこられたそうで、めっちゃ内容が濃いです。

842円で読めるって安すぎ。

ぜひ読んでみてください。

内容そのものも面白いんですが、
・学校ではほとんど寝てたという梅原さんの頭の回転の速さ
・頭がいいのに、ときに凡人に徹するちきりんさんの頭の良さ
それぞれのアタマの良さがひしひしと伝わってくるのも魅力です。

買おうかな、どうしようかな、と迷っている人には即買いをおすすめしたい、そんな本でした。

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

ちきりん,梅原 大吾 小学館 2016-06-01
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